社会人英語学習者や初心者英会話学習者で何から手を付けたら良いか分からない方
英会話に必要な最低限の英文法を知りたい方
中学レベルの英文法「助動詞」の役割や、” Can ” や ” Could “の使い方を知りたい方
この様な方向けの内容です。
英語勉強法【社会人の中学英文法 助動詞】Can Could「これだけ」
社会人英語学習者や初心者英会話学習者は、中学レベルの英文法を復習する事からはじめることが最も効果的です。
それでも中学生時代から時が経ってしまっては、簡単な事ではないと考えるのも致し方ないです。
その中学レベルの英文法を厳選して英会話に最低限「これだけ」を紹介します。この記事では英語の助動詞の使い方、役割を説明します。
英語の品詞で日本語にはない品詞の一つが助動詞です。助動詞はとても便利な品詞ですが1語に含んだ意味が多くあり奥の深い品詞です。
助動詞は文字通り動詞を助ける役割で、動詞に感情や気持ちを付加します。
助動詞の後は全ての動詞は原形になります。
学校英語(受験英語)では口語表現は、あまり重きを置かないので、意外と知らない表現も多く有るかもしれません。
英会話学習を始めたいと考えている社会人、学校を卒業して相当時間が経った大人のやり直し英語学習者、すべての初心者英会話学習者には、ネイティブが使っている助動詞の使い方を知れば英会話学習にとても有効です。
難しい単語は一切ありません。ベースはすべて中学英文法です。
これから紹介する助動詞 ” Can ” と ” Could ” の使い方や例文は、全て日本語を完璧に話せるネイティブの先生、サマー先生ことサマー・レインさん、ニック先生ことニック・ウィリアムソンさん、ジュン先生ことジュン・セニサックさんの解説に基づいていますので間違いはありません。安心して学習してください。
3人の先生が解説したYouTube動画も貼っておきますので、併せてご覧ください。
中学英文法をしっかり復習したい方は中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。をオススメします。
助動詞 【Can】【Could】の使い方、役割
助動詞の ” can ” は基本的には可能を表す助動詞です。動詞に可能だよ(出来るよ)と気持ちを伝えることができます。
- I play tennis. 私はテニスをします。
- I can play tennis. 私はテニスができます。
否定形は2通りの表現があります。” can’t “ とすれば否定形になります。 ” cannot “ も同じく否定形ですが、ネイティブからすると、かなり強い響きがあると感じます。
使い分けるだけでネイティブの英語に近づけます。
- I don’t play tennis. 私はテニスをしません。
- I can‘t play tennis. 私はテニスができません。
- I cannot play tennis. 私はテニスが全くできません。
過去形は ” could ” となります。同じ表現に ” was (were) able to 動詞の原形 “ がありますが、ネイティブは使い分けをしています。
” could ” は、継続的に「出来た」と言う時に使います。
When I was in high school, I could study all night.
高校生の頃は、徹夜で勉強ができた。
※1回だけ勉強したのではなく、長い期間、毎日勉強したものだと言う意味。
” was (were) able to 動詞の原形 ” は、1回だけ「出来た」と言う時に使います。
I was able to get a good seat at the restaurant.
そのレストランで良い席が取れました。
※長い期間継続的な意味ではなく、1回だけ席が取れましたと言う意味。
否定形は、” could not ” を短縮して ” couldn’t ” となります。ただし否定形の場合は、長い期間継続した場合でも、1回だけの場合でも使えます。
ネイティブの感覚は、すべてネイティブに聞くことです。日本語を完璧に話せるネイティブが書いた本が一番信頼できます。
ここまではなりきり英語音読の本で勉強できます。
上記の解説は、こちらの動画でサマー先生が解説しています。動画と なりきり英語音読 を合わせて勉強するとネイティブ英語の基礎を学習できます。
英語勉強法【社会人の中学英文法 助動詞】Can Could【応用編】
助動詞 ” Can ” や ” Could ” は英会話でとてもよく使われます。
英語の過去形は時制上、過去の事を伝える時に使うのはご承知の通りですが、英語では仮定の意味をなす役割があるのです。
日本語で言うところ「もし~であれば」と言った遠回しな表現を過去形にして使ったりします。日本語にはない英語表現のため、戸惑いがちですが会話では頻出するので、ある程度の概念は理解しておく必要があります。
英文法では仮定法過去と言います。
「依頼」や「お願い」をする【Can】と【Could】
日本語でも毎日の様に相手に依頼やお願いをする場面がありますよね。
その様な場合に使われる依頼表現として ” Can you ~ “「~してもらっていい?」 ” Could you ~ “「~していただけますか?」と使えます。
” Can ” と ” Could “の違いは丁寧の度合いが違います。
英語の過去形は現在形より丁寧な表現になります。先に述べた仮定法過去です。
(もし可能であれば)~していただけますか?と言う遠回しな表現が丁寧さとして伝わります。
次の章で紹介する状動詞 ” Will ” と ” Would ” の依頼も同じ表現で使えます。
これら依頼として使われる助動詞 ” Can “ ” Could “ ” Will “ ” Would ” 4つのニュアンスの違いについてなりきり英語音読の書籍内の表を再掲させて頂きます。
Could you ~ ? ~していただけますか? | 目上の人にも友達にも使える。万能。 |
Would you ~ ? ~してくれますか? | やや丁寧。目上の人が目下の人に使う傾向。 |
Can you ~ ? ~してもらっていい? | 友達や家族に頼むとき。 |
Will you ~ ? ~してくれない? | 友達や家族間で。「ちょっとこれやって」という感じ。 |
「許可」を求める【Can】と【Could】
相手に許可を求める場合にも ” Can ” や ” Could ” を使います。
” Can I ~ “「~してもいい?」 ” Could I ~ “「~してもよいでしょうか?」とします。
この場合も ” Can ” と ” Could “の違いは丁寧の度合いが違います。
この表現は助動詞 ” May ” も同じ様に使いますのでなりきり英語音読に掲載されている表でニュアンスの違いを参考にしてください。
May I ~ ? ~してもよろしいでしょうか? | フォーマルな場面や、お願いしづらい事柄について許可を求める場合など。 |
Could I ~ ? ~してもよいでしょうか? | 誰にも使える。万能。 |
Can I ~ ? ~してもいい? | 主に友達、知り合いに対してや、カジュアルな場面で。 |
「提案」をする【Could】
仮定法の遠回しな表現で「~するなんてどう?」「~するのもいいんじゃない?」と” Could “で表現することもできます。
You could just ask her out.
彼女をデートに誘うのはどう?
You could call her.
彼女に電話するのもいいんじゃない?
こんな提案できればカッコイイですね。
ニック式英会話のニック先生が解説していますので、YouTube動画で確かめて下さい。
ニック先生の書籍はこちらです。
「可能性」を示す【Could】
可能性を示す「~かもしれない」と言いたい時も ” Could “で表現することもできます。” May ” や ” Might ” と同意です。過去形ですが過去の可能性ではなく、現在や未来の可能性を示す時に使う点が、助動詞の奥深さを物語っています。
It’s a holiday today. That restaurant could be closed.
今日は祝日だから、あのレストランは閉まっているかもしれない。
Hapa英会話のジュン先生のYouTube動画でも詳しく解説しています。
ジュン先生の書籍はこちらです。
まとめ
- 社会人英語学習者や初心者英会話学習者は、中学レベルの英文法を復習しましょう。
- 「依頼」や「お願い」をする時は【Can】と【Could】を使います。ニュアンスの違いや使い方を解説しました。
- 「許可」を求める場合は【Can】と【Could】を使います。ニュアンスの違いや使い方を解説しました。
- 「提案」をする【Could】の使い方を解説しました。
- 「可能性」を示す【Could】の使い方を解説しました。
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